日に日に寒くなって来ましたね。
朝起きるのが、と言うより布団から出るのが辛くなってきました。
これからの時期ご飯を食べに行ったり、飲みに行く機会がこれから増えてきますね。
そんな時、大切な衣料品に「シミ」を付けてしまったらどうしますか??
おしぼりで擦ったり、水で濡らしてハンカチで擦ったりする方が多いんですよね。
でもね、繊維にとってこの濡れた状態での摩擦「湿摩擦」というのは、非常に傷めやすい行為なんです。
毛羽立ったり、染色が落ちたりとか、繊維に対するダメージは相当なものです。
先日もネクタイにビールが掛かったのでおしぼりで擦ったんだけど取れなくて、何だ白くなったとのご依頼が、有りました。
シルクは湿摩擦(湿った状態で摩擦を加える)すると、簡単に毛羽立って白けてしまいます。
これはシルク繊維が傷ついてしまったんですね。
シミを取ろうとした事が逆に繊維にキズをつけてしまったのです。
この事をお客様に伝えましたら、かなりガッカリしてはりましたね。
元通りにするのは難しいですが、
染色補正をすれば、かなり目立たなくする事は可能なんです。
クリーニング店では「色掛け」と言う手法なんですね。
この方法で白けを補正してお渡ししますとお客様はたいそう喜んではりました。
とにかく、シミが付いたら、まず慌てないで下さい。
落ちついて、ティッシュペーパーやハンカチ等でシミ部分を軽く押さえ、軽く摘まんで「水分」を吸い取ります。
これで、シミはそれ以上広がりません。
そして、「何もしないで」クリーニング店に持って行きましょう!!
では、では。